養う眼、摘まない芽
[教養] ブログ村キーワード
子どもたちが父親にくっついて実家に行ったこの時間帯に、久しぶりにベートーヴェンが聴きたくなった。私の持っているCDの中にはない、交響曲第6番「田園」。パソコンのYouTubeでカラヤン指揮のものを探し、聴き始めたところ。 好きな曲であるのにCDを持っていなかったのは、かつて勤め先であった図書館からたびたび借りていたし、昼休みのリフレッシュにAVブースで聴くこともできていたから。 旋律が流れ始めたとたん、思い出すのは昼休みの図書館の風景だった。…忙しくも充実した日々の中で、文化的な環境であったことをふと思った。そしてなにかつき動かされるように、久しぶりに書きたい気持ちになったのだった。 生まれてこのかたお金に困ったことのなかった私にとって、勤めを辞めてからの生活は、寂しい思いをすることもある。必要最低限のまわすお金は確保するが、”余裕”といった部分がほとんどなくなった。贅沢なことはもちろんしないが、かといって人づきあいにかかるお金はそこまでケチるわけにもいかず…。 小さくなった子どもの靴を買いに行くのも、こんなにみみっちい思いをしながら行くことはなかったなあ。新調することのうれしさを、今まで以上に感じている(子どもはどうかわからないが)。 親が使うものは修理・修繕して使うし、今まで使っていなかったものも押入の中から出してきて使ったりして、新たな発見があるといえばまあそうかもしれない。 しんどくないといえば、嘘になる。しかし、自分で選んだ道だ。少なくとも心は、前より自由だ。とりあえずPCも使える環境にあるのだから、豊かな情報は享受できる。 貧乏であることで、教養の部分まで欠けてしまうことは避けたい。お金をかけずとも得られるもの、最大限に身につけて(身につけさせて)いきたい。そのために見極められる眼を、子どもたちに養ってやりたい。 私がクラシックが好きなのも、書物をひもとくことが好きなのも、子どもの頃に母がその環境を作ってくれていたからだと思う。そんな芽を摘むことのないよう、そこだけは守っていきたい。 にほんブログ村
by k_sakuya07
| 2009-08-08 17:08
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