独身時代に、ぬか床を持っていたことがある。実家の母から分けてもらって一人暮らしのアパートに持ち帰ったのはいいが、帰宅してドアを開けると漂うぬか床のにおい…なんだか所帯じみていて苦笑したものだ。
そのうち残業続き(毎晩夜11時過ぎまで)の身には、毎日ぬか床をかきまぜる気力が失せてしまって…という結末だった。 それ以来、ぬか漬けが体にいいのはわかっていながら、つい面倒くさくて敬遠してしまっていた。やっと今日、10何年ぶりにぬか床を作ったところだ。 今度はにおいが部屋に充満しないよう、冷蔵庫でできるくらいのミニサイズに。というか、もう家庭持ちだから所帯くさくてもかまわないんだけどね。 年中きらさないように、なにかしら漬け込んでは少しずつ食べていこうと思う。乳酸菌を使った発酵食品はきっと、喘息がちな息子の免疫力UPにもいいはずだから。 ベジタリアンなわが家のレパートリーが、さらに広がるといいな。 #
by k_sakuya07
| 2010-04-06 22:39
| 家事
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いつまでも小さい小さいと思っていたら、いつのまにかもう年長さんになっている。
次男の通う保育園、昨日から新しいクラスになった。送り迎えのときに細身で小さめのわが子よりもっと小さい子がたくさんいるのを見て、たしかに年長さんなのだなあと改めて感じたのだった。 お兄ちゃんのころから、もう10年もお世話になっている保育園。今年が最後の保育園になるのだなあ。 まだまだ甘えん坊の次男だが、この1年でどれだけ成長してくれるかな。年長さんに色分けした帽子がどうもまだ似合わないけれど…(笑) たくましくなってね、わが家のピヨピヨちゃん。 #
by k_sakuya07
| 2010-04-02 22:02
| 子育て
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今年もアサガオの芽が出た。まいたわけではないが、プランターの中でこぼれた種が次の年に芽を出してくれる。それを信じて毎年、そのままにして待っている。
今は亡き、学生時代の恩師の家に咲いていたアサガオの種だ。通勤途中にあった恩師の家の垣根にあった種をいただいて、以来ずっと育てている。恩師が亡くなってからいっとき空き家になっていたが、今はもうその家も取り壊されて、アサガオの姿もなくなった。 品種も知らないそのアサガオは、空のような美しい青の、小ぶりな花を咲かせる。園芸品種の大きな花と違って楚々とした上品さで、朝のほんのいっときしか咲いていない。うかうかしていると、もうしぼんでしまっている。朝に花を眺めるような心の余裕を持ちなさいと、まるで先生から諭されているかのようだ。 品種名が知りたくていろいろと調べていたが、おそらく原種と言われる北京天壇ではないか。大きさや色合いからすると『天上の青』のヘブンリーブルー(セイヨウアサガオ)とも似ているが、それは昼近くまで咲いているとのこと。早々にしぼんでしまうこれとは別物であろうと考える。 それに…とても日本文化を重んじていたあの先生の家にセイヨウアサガオがあったというのもまた、信じ難い(←とっても主観)。 先生の家にあったアサガオであることで、これまでずいぶんと同級生や卒業生に種をおすそわけしたものだ。それぞれの場所で花を咲かせ種を残していたら、きっと先生もうれしいのではないか。先生の講義を受けた教え子たちが、いろんなところで活躍するように…。 同窓会のたびに話題にのぼる、思い出の狩野先生。アサガオを、空の上から今年も見ていてくださいね。 #
by k_sakuya07
| 2010-04-01 21:40
| 園芸
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「あおいよぞらは さいだーのびん」で始まる絵本を、ずっと忘れられないでいた。青い夜空をサイダーのびんに見立て、泡の星くず、お月さまのレモン…とくとくとく、と飲み干すと朝がやってくる、というようなものだった。
幼稚園の時に買ってもらっていた、月刊絵本の1冊だった。私はこれが大好きで、小学校に上がってからもときおり読み返していた。実家の押入の中段に当時の月刊絵本がまとめて入れてあって、大人になってからも実家に帰ると、読みはしないけれどそこにあるのを知っていた。 実家がリフォームした時にそれらの絵本類を捨てた、というのを知ったのは、ずいぶん後になってからのことだった。なんでもとっておく母が捨てるはずはないと思っていたが、やっぱりそうしたのは父だったらしい。ものすごく残念で、さみしい思いがした。しかたない、やるせない気持ちのまま年月が流れた。 その本がなぜか忘れられなくて、最近ふと思い立って探してみることにした。ただ、作者もタイトルもなにもわからない。本文のかすかな内容だけで探せるものか…元”図書館司書”の血が騒ぎ(笑)、よかった〜いろんな調べ方を忘れてなくて…(というか、もっと早くからすればよかったのに)、と思いながらようやくその書名と著者名を探し当てた。 おそらくそれは、『びんのそら』谷内六郎作・絵(至光社)。 できることならこの目でもう一度見てみたい、と、県内の公共図書館・大学図書館のOPACを検索してみるが、やはりなかった。県外の(それもかなり遠くの)大学図書館には所蔵があったが、たとえILLを利用したいと思っても、館外貸出不可ばかり。それもそうだろう、1970年頃の出版物だもの、書庫で貴重資料として保管されている。 国立国会図書館や国際こども図書館にも所蔵しているようだったが、宮崎からじゃ、どうしようもないよね。いつか東京に行った際にでも(って、いつ行くんだろう)立ち寄れたら…いいのだが。 amazonも紀伊国屋も、現在取り扱いなし、らしい。 児童書はすぐに絶版になってしまうから、いいと思ったものは手に入れておかないとだめだなあと改めて感じた一件だった。実家が、捨てなければよかったんだけどね。今さらながら悔しい。 こんなにも心に残るものだから、幼い時に出会う絵本は、吟味していいものを与えたい。それはきっとその子の心を、かたちづくっていくものだから。 多分もうあの絵本に再会できることはないのだろうけれど、私の胸の中でずっと思い描かれる『びんのそら』。きっと私が本好きになったのも、そんな道に進んだのも、今こうして読みきかせに携わっているのも、そうした本との出会いがあったからだろう。 大人になった私から今、この本に「ありがとう」を贈りたい。 #
by k_sakuya07
| 2010-03-27 22:30
| 子育て
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久しぶりにベランダの花の手入れをした。忙しさにかまけて水やりもろくにできていなかったが、いつの間にかカーネーションが小さな花を咲かせていた。サクランボの苗木も新芽を出している。ナルコユリの芽が、にょきにょきと力強くプランターの中から出てきている。
なんということはない作業をしながらも、癒される時間…。 でも一番うれしかったのは、去年の秋に種を植えた”こっこ”が芽を出していること。私の育ったところでは”こっこ”、主人の育ったここでは”こっぷ”と言うらしいが、アケビに似たつる性の植物である。 子どもの頃、その実を食べたことがある。果肉というのはほとんどないが、たくさん入っている種のまわりがほんのりと甘い。標準語で言うところの、おそらく郁子(ムベ)のことだと思う。 その”こっこ”を去年、主人が2つもらって帰ってきた。お客さんのところからもらったのだったと思う。 なんだかなつかしくてもったいなくて、何日か眺めた後、そろそろ食べないとさすがにね、と子どもたちと食べてみた。初めはおっかなびっくりだった子どもたちだったが、「わあ、甘い!」…すっかり気に入った様子。「お母さん、この種植えてみようよ」と、ベランダの鉢で春を待つことになったのだった。 かわいらしい三枚の葉が、土の中から顔をのぞかせている。小さいけれどもやっぱり”こっこ”の葉。 今の時代の子どもたちのほとんどは、こんな実が食べられることも知らずに育っていくだろう。私たちの代でそんな記憶が途絶えてしまわないように、わが子にはちゃんと知識としても思い出としても残しておきたい。 今はアパートのベランダだけれど、そのうち引っ越したら地植えしてあげるからね。「おきなれよ〜(大きくなれよ)」…特別な思いで、”こっこ”に声をかけた。 にほんブログ村 #
by k_sakuya07
| 2010-03-19 21:02
| 園芸
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